鉄骨住宅と木造住宅の特徴とメリット・デメリット

住宅には、大きくわけて鉄骨造と木造のものがあります。

何となく、鉄骨造が頑丈で木造は弱いといったイメージを持ちがちですが、本当のところはどうなのでしょうか。

今回は鉄骨住宅と木造住宅の特徴についてお伝えします。

鉄骨造と木造

鉄骨造と木造はどのような違いがあるのでしょうか。

鉄骨造は費用が高い代わりに高性能、木造は費用を安く抑えられる代わりに性能は低い、と思っている方も多いのではないでしょうか。

実際間違いではありませんが、もう少し詳しく見てみるとそれ以外にも特徴があります。

鉄骨造とは

鉄骨造は鉄を使って家を建てる工法ですが、住宅では、鉄骨の板の厚さが6mm以下の軽量鉄骨造がよく採用されます。

軽量鉄骨造は鉄骨造住宅の中では強度が弱いものの、比較的安価です。

とはいえ、重量鉄骨で住宅を建てることもありますが、建築費が高くなってしまうこともあり、マンションなどでの利用が一般的です。

鉄筋コンクリート造(RC造)とは

鉄筋コンクリート造(RC造)はコンクリートの中に鉄筋を通す工法で、名前の最初に鉄がつくので混同しがちですが鉄骨造とは異なる工法です。

RC造は耐久性や気密性が高いものの住宅で採用されることはなく、建築費用が高いことから高層ビルや高層マンションで採用されることが多いです。

鉄骨造と鉄筋コンクリート造の特徴を併せ持つ鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)も有ります。

木造とは

木造は木を用いて建物を建てる工法で、在来工法や2×4工法がありますが、現状多くの木造住宅が柱や梁、筋交いを組み合わせて造る在来工法を採用しています。

日本に現存する住宅の9割が木造住宅だと言われています。

木造の高層ビルもある

高層ビルには鉄骨造やRC造が採用されることが多いですが、柱や床といった主要構造材に木を用いた木造の高層ビルもあります。

カナダのバンクーバーには主要構造に木材を利用した18階建ての高層ビル「ブロックコモンズ」があり、高さは58.5mにもなります。

鉄骨住宅と木造住宅のメリット・デメリット

鉄骨住宅と木造住宅にはそれぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

鉄骨住宅のメリット・デメリット

鉄骨造住宅のメリット耐震性や防火性、防音性に優れていることです。

また、木造住宅では強度の関係で一定間隔毎に柱を設ける必要がありますが鉄骨造住宅ではその必要がなく、大空間のスペースを造ることが可能です。

デメリットとしては、リフォームや増築の自由度が低く、また建物自体が重く地盤の強度が必要な点が挙げられます。

住宅を建てようとする土地の地盤が弱いと、地盤改良費が発生し、場合によっては莫大なコスト増となる可能性があります。

鉄骨住宅の価格

木造住宅と鉄骨住宅との間では、同じ大きさであれば坪単価で10万円程度差の出ることが多いようです。

とはいえ、実際には条件次第で異なります。

例えば、同じ強度で建てようと思えば木造住宅の方が高くなるでしょうし、同じ重量で建てようと思えば鉄骨住宅の方が高くなるでしょう。

鉄骨住宅は寒い?

一般的に、鉄骨住宅は断熱性能が低くなってしまいがちです。これは、躯体を支える鉄骨自体が大きな熱欠損になってしまうからです。

とはいえ、適切な断熱施工ができればこの問題は解決できるでしょう。

問題なのは、信頼のおけるはずの大手ハウスメーカーの商品でも、寒いと言う鉄骨住宅がネット上で散見されることですね。

自分の選んだ工法で建てた人の口コミなどをよく聞いて、断熱に問題がないか確信してから進めると良いでしょう。

鉄骨住宅の寿命は?

鉄骨住宅は、骨格材の厚さで法定耐用年数(国税庁発表)が異なります。

骨格材の厚さ 法定耐用年数
4mmを超えるもの 34年
3mmを超え4mm以下のもの 27年
3mm以下のもの 19年

なお、税法上では4mmを超えた法定耐用年数34年のものが重量鉄骨造、それ以外のものが軽量鉄骨造と呼ばれます。

木造住宅のメリット・デメリット

木造住宅のメリットはコストが安く、施工業者も多いため比較検討しやすいといった面が挙げられます。

意外なところでは、木は燃えると炭化するため長時間の火災でも火が燃え広がりにくく、鉄骨造住宅より火災に強いケースもあります。

デメリットとしては、生きた木を構造材に使うため職人の腕によって品質にばらつきが生じやすいという点や、シロアリ被害に合いやすいといった点が挙げられるでしょう。

木造住宅の耐震性

木造住宅の耐震性に関しては、鉄骨造やRC造の住宅が構造計算によって決まるのに対し、木造は壁の量や配置によって決まるという特徴があります。

一般的に鉄骨造やRC造の方が耐震性の部分では勝る可能性が高いですが、住宅程度の規模であれば木造であっても鉄骨造やRC造と同程度の耐震性にすることはそう難しいことではありません。

また、建物の重量が重い程大きく揺れるため、重量の軽い木造住宅は最も被害を少なく抑えられます。

木造住宅の寿命は?

木造住宅の法定耐用年数(国税庁発表)は、22年となっています。

実際の寿命は30年とも80年とも言われますが築年数が法定耐用年数を上回ってしまうと、住宅を売却する時に、買手が融資を引くことができず苦労することになります。

資産価値としては、最大で34年の法定耐用年数を確保できる(重量)鉄骨住宅の方が高いと言えるでしょう。

まとめ

一般的に鉄骨住宅は木造住宅よりも強いと思われがちで、それは実際にそうであることもあるのですが木造住宅でも構造次第で鉄骨住宅より高くなり、また火災に対しては木造住宅の方が強いケースも多いなど、必ずしも鉄骨住宅が強いと言えないこともあります。

耐震性や耐火性、大空間の取り入れやすさ等何を優先するのか次第で鉄骨住宅か木造住宅かを選ぶと良いでしょう。

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